カセットボンベ色々
2016.05.10


これまでに使用したカセットボンベです。

元祖カセットボンベのイワタニ製(右から2番目と3番目)は、あまり安売りされているのを見たことが無く、カセットボンベ界のカリスマ的風貌が漂っております。では、何が違うのか、調べてみました。

JIS規格では、ブタンが95%以上としか定められてませんが、低い温度でも使用できるようにしたり、単位時間あたりの熱量を増やす目的で、ノルマルブタンより沸点の低いイソブタンを混合したり、より沸点の低いプロパンガスが混合されたものがありました。

上記画像のボンベでは、一番右側の「パワーガス・シービーRZ760」がプロパン入り、右から2番目の「イワタニカセットガスパワーゴールド」が、イソブタン70%入り、右から3番目の(一般にオレンジ缶と呼ばれている)「イワタニカセットガス」がイソブタン30%入りです。

イワタニ製のボンベが安売りされないのは、ノルマルブタンだけのボンベより低温でも安定して使える為で、ブランド価格という訳でもなかったのですね。

バイクをLPGで走らせるには、冬以外なら安売りのボンベで良さそうです。

冬はボンベの温度を一定以上に保つ必要があります。色々と工夫してみるのは楽しそうなのですが、寒いときに走るのが楽しいかどうか・・・というのが悩みどころです。
2016.05.10 21:19 | 固定リンク | LPG | コメント (0)
カセットボンベLPGバイクのデメリットと対策
2016.05.06
LPGバイクを走らせて不便に思うのは、ガスの残量計が無いことです。

一般的なバイクなら、燃料計のない車種はリザーブに切り替えるコックがあります。カセットボンベには、「リザーブ」等という概念が無いので、「無くなったら交換する」しかありません。

カセットボンベ単体なら、重さを量る「残量計」なるものがあるようですが、走行中に把握出来なければ意味がありません。ガスの経路に流量センサーを組むにしても、シンプルとは言い難いものになりそうです。

現実的な対策としては、複数のカセットボンベを切り替える事でしょうか。

それぞれのボンベのコックを、無理なく操作出来るところにつければ、走行中の(正真正銘の)ガス欠にも対応出来るでしょう。そして、予備タンクに切り替えた後に寄るのはコンビニで良いので、ガソリンスタンドを探すより簡単に見つかりそうです。

2016.05.06 23:15 | 固定リンク | LPG | コメント (0)
カセットボンベLPG化の向き不向き
2016.05.05
現時点では小排気量向けのキャブレターしか入手出来ないため、排気量は原付クラスとなりそうです。ただ、ツインキャブ化すれば、ある程度チューンされたエンジンにも対応出来るかも知れません。

また、2スト車ではオイルが混合されたカセットボンベを使用する必要があります。そのためLPG化が不可能ではありませんが、カセットボンベに選択の余地が無く価格面で不利であったり、(対象機器が限られる事による)供給不安もあるかと思います。

とどのつまり、小排気量の4スト車ならカバー出来るでしょう。

がしかし一番肝心なのは、使われ方かもしれません。毎日乗るようなバイクなら、普通にガソリンで走らせた方が良さそうです。カセットボンベで走らせるのが相応しいのは、たまにしか乗らないバイクだと思います。多数のバイクを所有していたり、普段はクルマに乗っているけど、たまにバイクに乗るケース等です。

そういう場合は、一旦ガソリンを入れて走らせた後、次にいつ走らせるかは判りません。当分乗らないと判っていれば、キャブやタンクからガソリンを抜くでしょう。少しでも「またすぐに乗るかも」と思うと、入れたままにしておきたくなります。でも、なかなか乗るチャンスに恵まれないとガソリンが変質して、次に乗るときはキャブのオーバーホールから始める事になります。

LPG化に向いているのは、そういう使われ方のバイクだと思います。
2016.05.05 10:31 | 固定リンク | LPG
ボンベの向きで変わる使い方
2016.05.03
通常のカセットコンロ等では、ボンベを取り付けるときに「切り欠きを上にして」等と表記されています。器具にも、ボンベの向きが定まるように突起が付いています。このときのボンベの中は以下のようになっています。

ガスの取り出し口に繋がるパイプは、ボンベの中で上の方(切り欠きのある方)に向かって曲がっています。横にしたボンベ内部の上方には、液体から気化したガスがあり、気体となったガスが取り出される事になります。

この「気化」がボンベ内で行われるため、その気化熱でボンベ内の温度が下がってしまいます。温度がが下がり続けると、ついには気化しなくなります。それを避けるために一般のカセットコンロ等では、コンロで発生した熱の一部をボンベに伝えて、温度が下がりすぎないようになっています。

バイクを走らせることを考えると、走行中に適切な温度管理をすることは容易ではありません。(空冷ではなく、水冷エンジンだったら少しは容易かも知れません)

そこで、以下の方向で使うことにしました。

ボンベの切り欠きを下に向けると、カセットボンベから、ガスが液化したままで取り出すことが出来ます。この後、キャブレターに入る前に気化させる必要がありますが、ボンベ内では気化しないため、ボンベ自体の温度が下がることはありません。
2016.05.03 10:17 | 固定リンク | LPG | コメント (0)
カートリッジガスボンベ? カセットボンベ?
2016.04.30
カセットボンベについて調べてみました。

1967年にレジャーバイクの先駆けとなるモンキーというバイクがホンダより発売されましたが、それから少し後の1969年に、岩谷産業より卓上カセットこんろが発売され、持ち運びに便利だと大ヒット商品となりました。

その後、他社からも同様の製品が相次ぎ、カセットコンロ用燃料容器・・・いわゆる「カセットボンベ」の規格も複数存在していました。しかし、1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに統一されるようになったそうです。

近年では、通称「カセットこんろ」と呼ばれていたのを「カートリッジガスこんろ」と変更されたようで、いわゆる「カセットボンベ」も正しくは「カートリッジガスボンベ」と呼ぶべきなのかもしれません。

がしかし、英語的には誤用なのかもしれませんが、「カセットボンベ」の方が耳なじみがあるような気がします。

また「LPG」というと正確には「liquefied petroleum gas」(液化石油ガス)です。一般に、LPガスと呼ばれたり、プロパンガスと呼ばれたりしますが、何れも正確な物質名を示したものではありません。同様に、カセットボンベの中身も明確に決められているわけではありません。

但し、安価なボンベに使われているブタンガスは沸点が-0.5度と高いため、気温が低いときには「イソブタン」や「プロパン」が混合されたものを選択する等、配慮するようでしょう。

・・私のように「寒いときは外で遊ばない」という向きは、安いブタンボンベで十分かも・・?
2016.04.30 20:10 | 固定リンク | LPG | コメント (0)

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